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渡邉 憲夫; 平野 雅司
日本原子力学会誌, 41(6), p.628 - 638, 1999/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)国際原子力事象評価尺度(INES)は、IAEAとOECD/NEAが運営している事象報告システムであり、原子力施設において発生した事故・故障情報を、迅速かつわかりやすい形で提供し、原子力関係者と、マスコミや公衆の間での情報交換に役立てることを目的としている。各事象には、その重要度を示す「尺度」が付けられる。この尺度は、安全上重要でない事象に対するレベル0から、広範囲の健康・環境影響を伴う重大な事故に対するレベル7までを含む。著者等は、我が国でのINES情報の活用に資することを目的として、各々のINES情報について和訳を行い、インターネットを介して提供するためのデータベースの作成を進めてきた。本報では、評価尺度の定義と適用範囲について簡単に述べるとともに、本データベースの格納情報や機能、利用方法を紹介する。また、INES情報に関する技術的利用とそれに際しての本データベースの有用性についても言及する。